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2007年05月03日

物件に汎用性を持たせる

企画

私は、空室対策のために色々な「小手先」の手法を使いますが、1番の空室対策はテクニックではありません。


1番の空室対策とは「企画」です。


企画がしっかりしていれば、空室の発生はかなり抑えられますので、物件取得後の労力はかなり軽減されます。


新築を計画されている方は、設計段階で対策を打つことが出来ますし、オーナーチェンジで物件を取得される方は、「企画の優れた物件」を対象にすればいいわけです。

私自身、「企画」によって大失敗もしましたし、その失敗から学んだおかげで、満足のいく物件を作ることも出来ました。

その経験をお伝えします。

私は今までに3件の新築物件の企画をしました。


1つ目は自分で使用するために店舗を建築しました。


この物件は、「自分で使用する」という大前提がありましたので、自分専用の設計にしました。

そのため、使い勝手は最高です。

商売の方も、最初の1ヶ月は順調で、儲かりました。


しかし、一緒に仕事をしていた父が急死。


当時、我が家では店舗を新築することによって、事業拡張したばかりでしたので、仕事内容は多岐に渡っており、父が亡くなった後、それが全て長男である私にのしかかってきたのです。


当然、人間の能力にはキャパシティというものがありますので、私はあっという間にパンク。

商品やサービスの品質が落ち、売り上げは急降下となってしまいました。

ここで、まず1つ学んだことは、

「多額の投資を伴うものは自分で働くのではなく、従業員を雇っても成り立つように計画された商売にするか、不動産投資のように、ちょっとの労働で収益がもたらされるもの以外は避けたほうがよい。」

ということです。

そこで、深く反省して、事業の再構築を行い、その一環として、店舗は閉鎖し、小売部門は廃業することとしました。


廃業しても店舗は残りますので、賃貸にして収益を得ようとしましたが、借り手がつきません。

1年近くの間、空き店舗の状態でした。


その間、何もせずにいたわけではなく、頭を振り絞って様々な手法を考え、実行していました。

その結果、大手外食チェーン本部なども物件調査に来てくれたのですが、全てが破談でした。


手法自体に問題があるのかとも考えましたが、他の大家さんの長期空室物件に使ってみたところ、次々と成約することが出来ました。


問題だったのは、営業手法ではなく、「物件の企画」自体が間違っていたのです。


自分専用の設計にしていたので、「汎用性」というものが、全くなかったのです。

ここで私はさらに学びました。


「新規に物件を企画・設計する時にはリスクヘッジとして、建物に汎用性を持たせておかなければならない。」

ということです。

私の私の知り合いは、ウォークイン・クローゼットの床に配管を隠しています。


何のためかというと、将来、間取りを変更する時、クローゼットの部分にキッチンを作ることが出来るようにしてあるのです。

現在、私の企画する物件は、間取りを最低2つ考えておきます。

そして、将来、再投資が可能になった時に(大概は10年くらいでしょうか?)、最初の間取りの競争力が落ちていたならば、変更が簡単に出来るようにしてあります。


「逃げをうっておく。」わけです。


1度失敗していますので、このようにしておかないと、おっかなくて投資が出来ないのです。(笑)

アパートやマンションの建設を計画する時には、必ず汎用性を持たせた設計にしておきたいものです。


物件を新築する時や、取得する時には、「汎用性」についても考えてみてください。

投稿者 manshitsu : 2007年05月03日 16:31